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help RSS Kamio Gallery No.59 カロリュス・デュラン 1992/8/17

<<   作成日時 : 2005/02/28 12:07   >>

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 今週は、アカデミスムの画家カロリュス・デュランです。ちょうど印象
派が生まれてくるころに、サロンではアカデミズム絵画が主流だったので
すが、印象派の人気に押されてか、この時代の絵画集を観てもあまり紹介
されません。でも、美しい絵がたくさん残っています。カロリュス・デュ
ランは、北フランスのリール出身の画家で、同時代の印象派の画家とも親
交があったためか、アカデミズム絵画のわりには、印象派の追求していた
ような簡潔な表現を用いています。

画像
 

 カロリュス・デュラン
 《へべ》(1874)
リール市立美術館蔵

 ヘベは、ゼウスとその正妻ジュノーの娘で、ギリシア神話によれば、青
春を象徴する愛らしい女神ということです。オリンポスの宮殿で饗宴が開
かれるときには、神酒の給仕役をするということです。そこで、この絵で
も、頭の上から、杯に酒を注いでいるところが描かれています。ロココ時
代の画家ナティエにもヘベを描いた絵があるのですが、それには、ゼウス
の化身である雷を足に掴んだ鷲が杯にやってきているのですが、この絵で
は、その鷲にヘベが乗って空を舞っているように描かれています。この絵
は、オペラの舞台装飾画として描かれたということなので、オペラにあわ
せて脚色されたのかもしれません。

 岩波文庫のギリシア神話では、ヘベは最初の数十行で、紹介されます。
読んで行くと、饗宴の給仕をヘラクレスとの結婚で、結婚退職するのだそ
うです。でも、この本が面白くて、彼女が給仕中に転んで解雇されたとい
う異説があることも紹介しています。父親がゼウスなんだから社長の娘み
たいなもんで、それくらいで会社を辞めさせられるかなとか思ったりして。

 さて、今週の美術展ですが、大丸ミュージアム東京のディマシオ展へ行
きました。この美術館は会期が短いですね。Kamio Galleryで連続3回美術
展を紹介しています。

 ディマシオは、現代フランスの幻想画家の旗手ということだそうです。
描くものは、数千年未来を、それより数千年未来から眺めたところという
ことだそうです。もちろん彼の想像のなかでの話です。建物は遺跡に見え
ます。空間は激しく歪んでおり、物体は中に浮いていたり、動物と建築物
が融合していたりします。SFX映画のひとこまのような感じもしますね。
漫画のBastardのアンスラサクスみたいなうろこのあるわけのわからない器
官が見える.....僕の感想は、「ちょっと気持ち悪い」

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